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2023年2月12日 (日)

Jason Jackson 「All In」(2022)

Jasonjaksonallinジェイソン・ジャクソンは、米国はフィラデルフィア郊外の都市ウィルミントン出身の新鋭サックス奏者です。公表されている略歴によると、米国海軍の所属ミュージシャンとして演奏活動に従事して、のちに横須賀をベースとする第七艦隊の軍楽隊(フリート・バンド)に所属しました。横須賀には3年間在住していたそうです。退役後はソロ活動を初めて、ギター奏者アダム・ホーリーのプロデュースでデビュー作『Movin’ On』(2021)をリリースしています。

ダンサブルなビートに乗せて、エネルギッシュにブローするスタイルが持ち味です。キャッチーなリフを強調するフレージングで、スムーズジャズ系直球のサウンドを聴かせてくれます。

ソロ第2作となる本作も、アダム・ホーリーがプロデュースを務めています。楽曲は、ジャクソンとホーリーの共作によるオリジナル曲が中心です。ゲストには、スムーズジャズ界のトップ級アーティストを曲ごとに並べた構成はホーリーの手腕でしょう。ジノ・ロザリア(ピアノ)キエリ・ミヌッチ(ギター)エリック・マリエンサル(サックス)ジョナサン・フリッツェン(ピアノ)らがフィーチャーされてソロを披露しますが、負けじと対するジャクソンの熱い吹奏に引きつけられます。

「On The Move」は、マリエンサル(テナー)とジャクソン(アルト)の熱をおびるバトルに圧倒されるハイライトなトラック。「Midnight Ride」は、ミヌッチの流麗なギターにジャクソンの振りきるブローが対照的な佳曲。

「All In」はダンサブルなビート・チューン。ゲストは、ブルーノ・マースやケンドリック・ラマーらとの共演で知られるR&B/ファンク・アーティストのミスター・トークボックス。トーキング・モジュレーターの”ボーカル”がからんで、ニュー・ジャック・スウィング的なグルーヴで飛ばします。

最後の曲「All The Things (Your Man Won't Do)」はカバー演奏で、オリジナルはR&B歌手ジョー(Joe)のヒット曲(1996)。ロマンティックな原曲を艶のある音色を駆使してカバーした好演です。

パワフルな演奏にエンターテイナー性も感じられるのは、フリート・バンドでのキャリアでつちかったのでしょうか。今後の活躍に期待がふくらむアーティストです。

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コメント

また楽しみなアーティストですね。
ダンサブルなビートに、SAXは柔らかい音。
好みです
紹介ありがとうございます。

投稿: sugi | 2023年2月12日 (日) 22時26分

コメントありがとうございます。
快適なサウンドに徹して好感度が上がる作品です。

投稿: UGASAI | 2023年2月13日 (月) 09時53分

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