« 2023年7月 | トップページ | 2023年9月 »

2023年8月の4件の記事

2023年8月27日 (日)

James 'PJ' Spraggins 「Stick It Out」(2023)

Stickitoutドラム奏者ジェームス・PJ・スプラギンズは、セッション・プレイヤーとして頻繁に多くのCDクレジットで見かけるアーティストです。

なかでも、ギター奏者エリック・エシックス・トリオのメンバーとして参加した『Move>Trio』(2015)や、常連のサポーターとして参加したフルート奏者キム・スコット作品(『Free To Be』や『Shine!』)での存在感は記憶に焼きついています。

ソロ作品は『The Light of Day』(2006)から3作をリリース、本作が最新フル・アルバムです。楽曲は自身の作曲作品を中心に、ドラムはもとよりピアノやシンセの演奏もこなして多彩な才能を発揮した作品です。

オリジナル楽曲はクワイエット・ストーム的でメロウなムードがただよう作風で、メロディメーカーの才能にも注目です。なによりテクニックを駆使したドラム・サウンドが、歌うようなリズムの臨場感に富んでいます。

続きを読む "James 'PJ' Spraggins 「Stick It Out」(2023)"

| | コメント (0)

2023年8月20日 (日)

Cindy Bradley 「Promise」(2023)

トランペット奏者シンディ・ブラッドリーの新作は、前回記事で紹介したグレッグ・マニングがプロデュースをつとめて曲作りから演奏まで全面的にサポートした作品です。

ブラッドリーはトリピン&リズム・レーベルからメジャー・デビュー作『Bloom』(2009)をはじめ5作のアルバムをリリースしていますが、マイケル・ブローニングが4作を手がけた常連のプロデューサーでした。ブローニング以外では、4作目『Natural』(2017)はディヴィッド・マンのプロデュース作品です。

6作目となる本作全10曲はオリジナルのインスト楽曲で、8曲がブラッドリーとマニングの共作、2曲はマニングによる作曲です。

ブラッドリーはミュート奏法が特徴ですが、そのクールな表情を際立たせたアレンジにマニングの手腕が発揮されています。主なゲストにダレル・クルックス、サノ・サーハス、マーク・ジェイムスらギターの名手が加わりますが、マニングのキーボードと打ち込みで作り上げた洗練されたサウンドを背景に、ブラッドリーが自然体で軽やかなパフォーマンスを聴かせます。

続きを読む "Cindy Bradley 「Promise」(2023)"

| | コメント (0)

2023年8月13日 (日)

Greg Manning 「A Song For Peace」(2023)

Gmanning_asongforpeaceキーボード奏者グレッグ・マニングの新作(全10曲)は、既発表のシングル(6曲)を中心に新曲やカバー曲を加えたベスト盤的といえる充実作です。

近年は他アーティストのプロデュースや演奏サポートでも活躍が著しいマニングですが、その交流を裏付ける顔ぶれが多数ゲスト参加しています。
トランペット奏者イリヤ・セーロフ、ベース奏者ジュリアン・バーンやサックス奏者のジミー・レイド(Jimmy Reid)にジュダー・シーリー(Judah Sealy)、ベテランのカーク・ウェイラムらがフィーチャーされています。

ビートやホーン・セクションにハンドクラッピングも交えて、キャッチーリフを強調したサウンドがキラキラと輝きます。ダンスチューンの躍動感とポップの華やかさをブレンドした粒ぞろいの曲が並んでいて、ここしばらくヘビロテにハマりました。

続きを読む "Greg Manning 「A Song For Peace」(2023)"

| | コメント (2)

2023年8月 2日 (水)

Lawson Rollins 「Heartwood」(2023)

ギター奏者ローソン・ロリンズは、フラメンコ・スタイルを基調としたアコースティック(ナイロン弦)ギターの名手です。フラメンコの伝統的奏法「ピカード」を駆使した早弾き演奏は衝撃的で、ホームページで公開されている演奏ビデオには釘付けになります。

ロリンズは25年以上のキャリアをほこります。スタートはダニエル・ヤング(Daniel Young)と組んだヤング&ロリンズ(Young & Rollins)として、デビュー・アルバム『SALSA FLAMENCA』(2000)から『Mosaic』(2006)まで通算4枚のアルバムを発表しました。その後ソロとして活動を開始、ソロ・デビュー・アルバム『INFINITA』(2008)から今まで11作をコンスタントにリリースしています。

本作は、前作『RISE』(2021)に続く新作スタジオ・アルバム。ロリンズのペンによるオリジナル楽曲全9曲が収められています。

どの曲もロリンズのギターが多重録音で絡み合い、ギター旋律の交差が立体感を広げています。曲によって、ソプラノ・サックスやヴァイオリン、チェロのゲスト奏者が加わります。

続きを読む "Lawson Rollins 「Heartwood」(2023)"

| | コメント (0)

« 2023年7月 | トップページ | 2023年9月 »