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2023年10月14日 (土)

Andy Snitzer 「A Beautiful Dream」(2023)

アンディ・スニッツアーは、”スニッツアー節“ともいえる個性的な音色とフレージングが魅力で、長年にわたり愛聴するサックス奏者です。作曲家としても、物語性を感じる曲作りの才能が進化形のアーティスト。

新作は、愁いを含んだサックスと色彩に富んだ楽曲の充実感がさらに増した秀作です。旧作で聴きなれた内省的な演奏や楽曲に比べると、明るくポジティブなムードが漂う変化にも気づける内容。

前作『Higher』に続いてキーボード奏者アラン・マレットが共同プロデュースを務めています。スニッツアー作曲の全10曲は味わい深い佳曲が並んで、マレットとのコラボが生み出す緻密なサウンド構成が秀逸です。

冒頭の2曲「Groove Commission」と「Tonight’s the Night」への流れは、身をのり出すほどにグッときます。「Groove Commission」は、現代的なポップスやジャズの断面をコラージュしたサウンドに、スニッツアーのヒップなフレージングが爽快。転じて「Tonight’s the Night」は痛快なダンス・ビートが刺激的で、ソフィスティケートな”スニッツアー節”が放つグルーヴがさすがです。

タイトル曲の「A Beautiful Dream」は、今後の代表曲になりそうなバラード曲。ピアノをバックに、スニッツアーの美しいメロディは何度聴いても満足度があがります。

メロウな「Love Star」は、シャープなリズム隊(ドラムスはグラハム・ホーソン、ベースはジョン・パティトゥッチ、ギターはジェイムス・ハラーら実力派の面々)とスニッツアーのデリケートなパッセージは聴きごたえ十分の好演です。

スニッツアーの歴代ベスト・レベルの作品です。

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