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2023年11月の4件の記事

2023年11月26日 (日)

Four 80 East 「Gonna Be Alright」(2023)

フォー・80(エイティ)・イーストは、“エレクトロ・ジャズ・デュオ”と自称する二人組、ロブ・デボール(キーボード、ベース、ギターなど)とトニー・グレース(パーカッションなど)のユニット。

直近のEPアルバム『Four on the Floor』(2018)はダンス・ビート満載の超グルーヴィーな作品でした。配信のみでリリースした『Mixed Up』(2021)も、旧作からのセレクションにハウス系ミックスを施したダンス・フロア御用達なコンピレーション。近年はダンス・バンド的な印象を深めたリリースが続いていました。

待望の新作フル・アルバム(ふたりの共作オリジナル11曲)は、ダンス・ビートの熱気を残しつつも、ジャズやフュージョンの硬派なインプロビゼーションが冴えわたる本領発揮の秀作です。

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2023年11月18日 (土)

Justin Klunk 「Kindness Is Mandatory」(2023)

ジャスティン・クランクは、ロサンゼルスを拠点に活動する新鋭のサックス奏者です。

高校時代に、デイビィッド・ベノワが主催するアジアン・アメリカン・ユース・オーケストラに参加してプロを目指したそうです。プロの演奏家としては、アリアナ・グランデや、シンセウェーヴ・バンドのザ・ミッドナイト、インディーポップ・バンドのセイント・モーテル、デイビィッド・ベノワ、ディビット・フォスターらロック/ポップス/ジャズの人気アーティストのツアーやレコーディング参加のキャリアを積んでいます。

ソロ作品は、2枚のEPサイズ・アルバム『Justin Klunk』(2013)と『Clarity』(2016)を自主リリースして、今回はフル・アルバムの新作です。自身作曲のオリジナル曲を中心にした10曲(2曲はカヴァー)で、サックスはアルト、テナー、ソプラノを演奏しています。

最新のロックやポップスのエッセンスを吸収してクリエイティビティを発揮した楽曲とサウンドは、Z世代のインスト・ポップスといえます(1990年生まれのようです)。

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2023年11月11日 (土)

Thom Rotella 「Say Hey!」(2023)

ギター奏者トム・ロテラの『A Day in the Life』(2002)は、20年前の作品ですがスムーズジャズの名作のひとつといえます。その後ロテラは10年以上も録音作品から遠ざかりますが、オーソドックスなジャズ作品『Storyline』(2019)でカムバックを果たしました。

そのロテラの新作は、待望のスムーズジャズ作品。ギター奏者クリス・スタンドリングが共同制作を務めた作品です。

ロテラが記したライナーノーツによると、ふたりのコラボは2017年ごろ15年ぶりの再会から始まります。スタンドリングに「どうしてスムーズジャズを避けているんだい」と聞かれて、『A Day in the Life』のブレイク後は方向性がわからずトラッド・ジャズに回帰していたと答えたとか。ロテラを再びスムーズジャズへ引き戻したのは、スタンドリングの手腕だったようです。

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2023年11月 3日 (金)

Euge Groove 「Comfort Zone」(2023)

サックス奏者ユージ・グルーヴの新作は、長年にわたるサポート常連のふたり、トレーシー・カーター(キーボード)にコーネリアス・ミムス(ベース)と全面的に制作(演奏、楽曲共作、共同プロデュース)を手がけた13枚目となるオリジナル作品です。

同じく旧来のサポート陣ジョン・スミス(ギター)やトレヴァー・ローレンス・ジュニア(ドラムス)らが加わった手堅い演奏がグルーヴを引き立てています。

スミスとローレンス・ジュニアは、グルーヴの第5作『Born 2 Groove』(2007)から起用されて以降ほとんどの作品に参加していますが、共同プロデュースにクレジットされるのは初めてのようです。

ポップスやジャズやR&Bのエッセンスをちりばめて洗練を極めたサウンドと、アイデアがふんだんに盛り込まれたアレンジは、信頼関係から生まれた成果に違いありません。

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