« Justin Klunk 「Kindness Is Mandatory」(2023) | トップページ | 第66回(2024)グラミー賞「ベスト・コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム」ノミネート作品 ① »

2023年11月26日 (日)

Four 80 East 「Gonna Be Alright」(2023)

フォー・80(エイティ)・イーストは、“エレクトロ・ジャズ・デュオ”と自称する二人組、ロブ・デボール(キーボード、ベース、ギターなど)とトニー・グレース(パーカッションなど)のユニット。

直近のEPアルバム『Four on the Floor』(2018)はダンス・ビート満載の超グルーヴィーな作品でした。配信のみでリリースした『Mixed Up』(2021)も、旧作からのセレクションにハウス系ミックスを施したダンス・フロア御用達なコンピレーション。近年はダンス・バンド的な印象を深めたリリースが続いていました。

待望の新作フル・アルバム(ふたりの共作オリジナル11曲)は、ダンス・ビートの熱気を残しつつも、ジャズやフュージョンの硬派なインプロビゼーションが冴えわたる本領発揮の秀作です。

ループするビートにアシッドやラウンジ風の味付け、オールド・スクールなリフや電子音まで絶え間なく繰り出す聴きどころで、このユニットのクロス・オーバーな進化形を展開します。サックスを中心としたアドリブを有機的に交えて、ソリッドなジャズ・アンサンブルとしての個性もみなぎる好演が並びます。

「This Time Around」はアシッドなビートに、シンセやギターのリフとアコピのオーガニックなアドリブを組み合わせたクールなハイライト曲。(最後に入っている同曲の”ラジオ・バージョン”は、サックスを加えたミックスになっています。)

ダンス・オリエンテッドなグルーヴに再会できるのが「Gonna Be Alright」で、サックス(ゲスト奏者はマイク・マッカーサー)のあおるような熱いフレージングに踊らなくても穏やかではいられません。

スティールパンが意外にも幻想的なムードをかもしだす「Rusty Rudder」や、クールなサックス(奏者はエイドリアン・クラッチフィールド)が沁みるチル・アウトな「Autumn」。サックスやピアノに加えて口笛までミックスしたダウンテンポでトリップ感が満ちていく「All Nighter」など。自在な表現にもジャズの骨組みはゆるがない音像の素晴らしい作品です。

|

« Justin Klunk 「Kindness Is Mandatory」(2023) | トップページ | 第66回(2024)グラミー賞「ベスト・コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム」ノミネート作品 ① »

コメント

お久しぶりです。Yama chan です。
フォー・80(エイティ)・イーストさんは前回のフルアルバムSTRAIGHT ROUND(2020)の時に絶賛させていただきました。そして今作ですが、少し垢抜けましたか??失礼(笑い)。延々と続くリフ、リズムが持ち味ですね。
でも今作も、好きです。Gonna Be Alrightは本領発揮の力作ですね、At The Postは前作のムードがただよう好きな曲です。
アルバムの曲の随所に、タタンタ タカタカとか、ドコドコスコスコ、ンッタントコトコ という、リズムの合いの手?が入っていて、思わずそこばっかり聴いてしまします。好きなんです…。うーたまらん。アルバムを買って初めて知りましたが、Tony Graceさんはパーカッショニストなんですね。ドラムはやらないんですかね。まあ、どうりで…いいはず。
またまた、大好きなアルバムとして、ヘビロテの一枚になりました。
これからも良いアルバムをご紹介ください。よろしくお願いいたします。

投稿: Yama chan | 2023年12月24日 (日) 21時48分

Yama chanさん、コメントをありがとうございます。
自分にとっても、本作は今年のベスト候補の1作です!

投稿: UGASAI | 2023年12月27日 (水) 09時22分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« Justin Klunk 「Kindness Is Mandatory」(2023) | トップページ | 第66回(2024)グラミー賞「ベスト・コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム」ノミネート作品 ① »