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2024年1月の2件の記事

2024年1月20日 (土)

Justin-Lee Schultz 「Just In The Moment」(2023)

南アフリカ出身のキーボード/ギターなどマルチ楽器奏者ジャスティン・リー・シュルツは、13歳にしてリリースしたデビュー作が話題になった注目のアーティストです。

デビュー作『Gruv Kid』(2020)は、ボブ・ジェイムス、ジョナサン・バトラー、ナジー、ジェラルド・アルブライト、ピーセズ・オブ・ア・ドリームなど豪華なゲストとの共演にも臆せず奔放に才能を発揮した充実作でした。

ソロ名義2作目となる本作は、ほぼ全曲がジャスティン自身のオリジナル楽曲で、半数以上の曲では4歳年上の実姉ジェイミー・レイ・シュルツによるドラム演奏以外の全ての楽器(鍵盤、ギター、ベース等)をこなしたワンマン・サウンドで作り上げています。その他は、ポール・ブラウンがひきいるバンド・アンサンブルで、デイヴ・コーズやリチャード・エリオットも客演した演奏です。

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2024年1月 5日 (金)

第66回(2024)グラミー賞「ベスト・コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム」ノミネート作品 ②

•『Jazz Hands』Bob James

キャリア60年越えを誇る大御所ボブ・ジェームスの新作は、ヒップホップ界からのアーティスト、ラッパー/歌手のシーロー・グリーンやターンテーブルリストのDJ・ジャジー・ジェフとの共演が話題となった久し振りのソロ名義アルバムです。

グリーンのボーカルをフィーチャーした「Jazz Hands」や、ジャジー・ジェフとキーボード奏者カイディ・テイサム(Kaidi Tatham)との共作「That Bop」は、ヒップ・ホップやブロークン・ビーツといった新潮流と融合してみせたハイライト曲。

近年のツアーで同行しているリズム隊、マイケル・パラッツォ(ベース)とジェイムズ・アドキンス(ドラムス)が今作でサポートを固めていますが、「The Alchemist」(パラッツォ作)はその3人の美技によるリリカルなポストモダン的ジャズ・アンサンブル。「The Otherside」のアコピや、「Mophead」でのフェンダー演奏は、長年聴きなれたジェームス印すいぜんのフレージングがひかります。

サックス奏者デイヴ・コーズが客演した「Come Into My Dream」や、ライヴ録音の「Sea Goddess」ではサックス奏者トム・ブラクストンが加わって、スムーズジャズ・ファンなら聴きのがせない好演。84歳にしてなおダイナミズムを失わない音楽性を発揮した傑作です。

 

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