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2024年4月14日 (日)

Chris Standring 「as we think」(2024)

ギター奏者クリス・スタンドリングの新作は、本人がCDのライナーに記しているとおり「アップビートで、ポジティブなスピンがかかった」自作の11曲からなる秀作です。「アップビート」といっても、ほどよい熱量のビートがつらぬかれて、スタンドリングのオーセンティックな演奏が洒脱なムードを充満させる充実作。

サウンドを固めるサポートは、信頼厚い常連のリズム・セクション、アンドレ・ベリー(ベース)、クリス・コールマン(ドラム)、ロドニー・リー(キーボード)。くわえて、こちらもデビュー時代からたびたび客演しているディノ・ソルド(テナーサックスとハーモニカ)が数曲で参加しています。

スタートの「Chocolate Shake」は、スタンドリングの代名詞といっていいトークボックスが活躍するファンキー・ナンバー。

スタンドリングは初期の作品『Groovalicious』(2003)のタイトル曲をはじめ、その後ほとんどの作品でトークボックスを使った曲を披露してきました。なかでも、個人的にベスト曲をあげるとすれば、

「Have Your Cake and Eat It」(『Love and Pragraphs』)、
「Wishful Thinking」(『Electric Wonderland』)、
「Sneakin' Out the Front Door」(『Don't Talk Dance』)、
「Ready Steady Flow」(『Ten』)

というところで、今作の「Chocolate Shake」を加えてベスト5でしょうか。

さて新作ですが、「Good Gracious」はドラム(クリス・コールマン)の乾いたビートに乗って浮遊するスタンドリングの演奏が秀逸で、フィーチャーされたローズピアノ(ロドニー・リー)の光沢感が輝くフレージングも聴きどころです。

「Alphabet Soup」はブルースを下敷きにホーン・セクションがくわわり、ソルドのテナーサックスとスタンドリングのワウ・エフェクトが骨太なソウル・ムードを盛りあげます。

ところで、ライナーでも自身で公表していますが、スタンドリングは最近結婚したそうです。なるほど、この新作が生み出すハッピー・ムードに納得です。

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