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2024年5月26日 (日)

Sean U 「XLR8」(2024)

Img_4258注目株のキーボード奏者ショーン・U(Sean Uliasz)の新作フル・アルバムです。

過去作品にSean Uliasz名義の『Just Before Midnight』(2008)がありますが、おそらく学生時代のプライベート・リリースでしょう。残念ながらネットでも音源は見つかりませんでした。

その後、24歳ごろ(らしい)に5曲入りミニ・アルバム『Electrify』(2016)をリリース。アコースティック・ピアノを主体に、ブライアン・カルバートソンを思わせるエレガントな演奏の秀作です。

自身のバンドでの活動が中心のようですが、サイド・マンとしてブレイク・アーロン、ポーラ・アサートンらのサポートや、トランペット奏者ロブ・ジンの新作にも客演しています。

近年は、精力的にシングル曲を発表して、そのキャッチーな作風を注目していました。今回のアルバムは既発表曲をまとめた構成で、粒揃いの佳曲でかためた充実作です。

ピアノやシンセを駆使してキャッチーなリフを展開するスタイルは、ソフト・ロックやポップの味わいもある痛快な内容です。

半数以上の曲は、プロデュース(共作と演奏も)をブレーク・アーロンが手がけています。なかでも、アーロンのギターをフィーチャーした「Magic Hour」や、サックス奏者マイケル・パーレットが客演した「Sunburst」、ホーン・セクション(デヴィッド・マン)を加えた「U Groove」など、躍動的なビートに魅力的なリフが際立ちます。

ピアノに加えてコーグ系のシンセの演奏も持ち味で、「West Coast Cruise」や「Brighter Sky」で発揮するフレージングも聴きどころです。

アルバム・タイトル曲では、スピード感のあるファンキーな演奏を聴かせます。ちなみに、"XLR8"とはアクセラレート(accelerate)と読んで、加速化・高速化を意味する当て字のようです。

才能が"加速化"する気配を感じるアーティストです。

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