カテゴリー「シングル」の29件の記事

2018年1月 7日 (日)

スムーズなシングル盤


リリース間近の新作フル・アルバムに先行する、新曲シングル3枚。いずれも、アルバムが待ち遠しくなるパワー・チューンだ。




ブライアン・カルバートソンの「Colors of Love」は、彼の18枚目となる新作の同名アルバムからの新曲。新作アルバムは、ヴァレンタイン・デイに発売されるという、Loveをテーマにしたロマンティックな作品らしい。ファンキーなカルバートソンと打って変わり、この新曲は、美メロのフレージングが胸キュン路線のカルバートソン。

デイヴ・ブラッドショウ・ジュニアの新曲「Flipside」も、同名フル・アルバムに先行してのリリース。彼らしいソウルフルなピアノが爽快なナンバー。オルガンやホーン・セクションを配したアレンジが、ファンキーな曲。

トランペット奏者リン・ラウントゥリーの新曲「Pass The Groove」は、新作アルバム「Stronger Still」からの先行リリース。ワンツーワンツーのダンシング・ビートのループに乗って、ラウントゥリーのトランペットがファンキーに響き渡る。名曲「ライズ」(ハーブ・アルパート)の「現代版」の趣きを思わせるグルーヴが、かっこいい。

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2017年1月 3日 (火)

スムーズなシングル盤 ㉘

ホットなシングルを3枚。ヒットチャートを賑わしているダミアン・エスコバーの「Get Up And Dance (G.U.A.D.)は大注目の曲。エスコバーは、ニューヨーク出身のバイオリン奏者。かつて、兄弟であるトゥーリーと、バイオリン・デュオ「Nuttin’But Stringz」を組んで活躍。デュオとして、フルアルバム「Struggle from the Subway to the Charts」(2006)がある。デュオ解散後、ダミアンはソロ・アーティストで活躍中。ダミアンのソロ・アルバムは「Sensual Melodies」(2014)がある。R&B/ソウル、ヒップホップのクロスオーバーと言っていいユニークな音楽スタイル。この新曲は、題名通りのダンス・チューン。繊細なバイオリンの音色が、ダンス・ビートに乗って浮遊するかっこいい曲。

サックス奏者ライリー・リチャードは、クリーブランド出身の新人アーティスト。新曲「Family Ties」は、ダーレン・ラーンのプロデュース。ボニー・ジェイムスあたりのポピュラー路線のキャッチーなメロディがなかなかにいい。

ギター奏者ドゥリュウ・デヴィッドソンの新曲「East Moon」は、R&Bテイストのスウィートなメロディーにソリッドなギターと、ハートにグッとくる良質な作品。新作アルバムはかなり期待できそう。

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2016年1月17日 (日)

スムーズなシングル盤 ㉗

いずれも、リリース真近の新作アルバムから先行カットの強力シングル3枚。
ダニー・キューズの新曲「Reanimation」は、彼らしいパワフルなファンキー・チューン。ニルスのカッティング・ギターをバックに、ヒップでガンガン来るビート。血管切れるぐらいのパワー全開のサックスが爽快。新作アルバムは、「Eruption」のタイトルで、もうすぐリリースの予定。前作「Sexy.Funk::Velvet.Jazz」を超える仕上がりに期待できそう。

ジャレスの新作「Sounds Good to Me」は、メロディもビートも爽快な曲。ルックスも音も、ちょっと「ワル」っぽいところが、この人のキャラかなと。いやいや、この新曲は、サックスもサウンドも健康的で、視界の広がるアウトドアにぴったりの佳曲。ちょっと官能的だった前作「Sexy Saxy, Vol.1」に続く新作は、「爽やか」路線のジャレスかな。いずれにしても、その新作も期待したい。

ザ・JTプロジェクトの新作「Overdrive」は、メジャーレーベルのトリピン・リズム・レコードからの第1作。クールでメローなスムーズジャズ・チューン。なんだか、そのうちビッグになりそうな二人組。ルックスもいいけれど、演奏ビデオを見ると、ジャズの力量も素晴らしい。前作「Under The Covers」に続く新作「Moments of Change」は、3月リリース予定。これも注目。

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2015年12月19日 (土)

スムーズなシングル盤 ㉖

注目アーティストの新作で、いずれもグッとくる、一押しのシングル3枚。

エラン・トロットマンの「Thoughts of Summer」は、ソウル・シンガーのウィル・ダウニングをゲストに迎えた新曲。ダウニングの囁くような歌声と、透明感のあるトロットマンのサックス。近作「Smooth’N Saxy」のカリプソ路線を引き継いで、クールで洗練されたスウィート・ソウル・チューンにうっとり。

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2015年12月13日 (日)

スムーズなシングル盤 ㉕

クリスマス向けの、スムーズジャズなシングルを3枚。ジョナサン・フリッツエンは、クリスマスキャロルの名曲「O Holy Night」。フリッツエンのアコースティックピアノよる美メロが堪能できる、聖夜のムードぴったりのトラック。

ダーレン・ラーンは、「Angels We Have Heard On High」。これもクリスマスキャロル定番曲。ホーンセクションを従えて、ビート・チューンなアレンジがラーンらしい。ブロウするラーンのサックスがファンキー。

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2015年2月 1日 (日)

スムーズなシングル盤 ㉔

イギリスのキーボード奏者、ジェイムス・コラーは、今までシングルだけの作品発表。いずれもソフィスティケートされたスムーズ・ジャズ・チューンをリリースするので注目しているアーティスト。新作「Trippin On Your Smile」は、自らのキーボードプレイは控えめで、ギター(キャメロン・ピエール)をフューチャーした作品。アンニュイなムードの佳作。シングルだけでなく、コラーさん、フル・アルバムを出して欲しいなあ。

ジョナサン・フリッツエンの待望のニュー・アルバム「Fritzenized」はリリース間近で、そのアルバムから先行シングルが「A New Beginning」。ポップなメロディーと、もうこの人だと聴いたらわかるピアノが嬉しくなってしまう。アルバムには、同曲のロング・バージョンが入るようなので期待。

ギター奏者、クレイグ・シャーマットの新曲もなかなかの佳作。イントロは、ゴースト・バスターズを思わせて、 現代的なR&Bサウンドをバックに、ジャンゴ・ラインハルトを彷彿とさせるジプシー・スタイルのギターが冴え渡る。ちょっと異質な組み合わせが新鮮でオリジナルなサウンド。音作りにグレッグ・マニングが参加しているらしい、中判のピアノのソロがマニングかな。

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2014年12月 6日 (土)

スムーズなシングル盤 ㉓

クリスマスなシングルを3枚。ドクター・デイブは、キャリアの長いコンテンポラリー・ジャズ・ギタリスト。EP「Two Christmas Songs」は、「Have Youself a Merry Little Xmas」と、「We Wish You a Merry Xmas」のクリスマス・ソング2曲入りEP。イージーリスニング・ポップスという感じの、マッタリとしたギターがリラックス気分にさせてくれる。

サックス奏者フィリップ・ドック・マーティンは、「This Christmas」。マーティンは、歯科医(ドック)でもあるというユニークな経歴のミュージシャン。既に4枚のソロ・アルバムも出している。いかにもの、スムーズジャズ・スタイルで料理した、季節の定番曲が楽しい。

ユー・ナムのホリディ・シングルも、「This Christmas」。こちらは、ユー・ナム十八番のファンキーな演奏。後半の、ユー・ナムのギターが炸裂して、パーティーのアゲアゲ・ムードにぴったり。この季節、クリスマス・ソングの演奏や、フル・アルバムは、アーティストからの名刺代わり(ホリデイ・カード、日本なら年賀状かな)という感じで、「季節物」ですね。音楽性より、ムードを楽しみたい。

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2014年10月12日 (日)

スムーズなシングル盤㉒

ヨーロッパ系アーティストの新作3枚。

ハンガリー出身のピート・プロジェクトは、ピートことピーター・フェレンツが率いる5人編成バンド。バンド編成とはいえ、バイオリン奏者のピートが中心のポップ・インストルメンタル・バンド。フル・アルバムは、「Pink Spirit」(2010)、「Turn You On」(2011)、「Overseas」(2013)をリリースしている。この新作シングル「Night Is Fallin’」は、制作中の4枚目のアルバムからの先行カットらしい。

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2014年9月21日 (日)

スムーズなシングル盤㉑

新作で、なかなかの秀作シングルを3曲。キーボード奏者、パトリック・ブラッドリーの新作シングル「Can You Hear Me」は、パトリックのアコースティック・ピアノがハートフルでヒューマンなバラード。ゲストのデイヴ・コーズのソプラノ演奏は、視界が開けるような、美しい演奏で必聴もの。

トランペッター、ライアン・モンタノの新曲「I’d Like That」は、ダーレン・ラーンがプロデュースしたキャッチーな1曲。この人、モデルや俳優もやっているという「イケメン」トランぺッター。サウンドも、なかなかで、中盤に出てくるトランペットのアドリブ・パッセージはなかなのもの。クリス・ボッティに続く、イケメン・トランペット・スターになるかな。

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2014年8月25日 (月)

スムーズなシングル盤 ⑳

最近チャートインしているホットなシングル3曲。ビッグアーティストのゲスト・プレイヤーとして売れっ子、サックス奏者エラン・トロットマンの新曲「Smooth’n Saxy」は、「エラン・トロットマン・グループ」名義の新しいバンドによる演奏。スチールパンドラムの音がトロピカルなムードを盛り上げるスロー・ジャズ・バラード。トロットマンのサックスはとにかく艶っぽくて。彼こそグローバー・ワシントン・ジュニアの後継者だなあ。この曲のライブによるロング・バージョンビデオがトロットマンのホームページで見れたのだけど、なぜか最近になって見れなくなってしまった。同じメンバーによる「Funkalypso」はまだ見れます。グルーヴィーなこのバンドの新作アルバムが待ち遠しい。

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