Ryan La Valette 「Fresh」(2025 )
ニュージーランドはオークランド出身のライアン・ラ・ヴァレットは、ギター、(ピッコロ)ベース、サックスを操る新鋭アーティストです(ちなみに弦楽器はサウスポー奏者です)。ジョージ・ベンソンに憧れてギターをはじめたという音楽性は、グルーヴを込めたキャッチー・リフとメロディーが踊る正当派といいたいスムーズジャズです。
セルフリリースでアルバム『Saturated Smooth』(2018)にEPやシングルを数作出した後に、トリピン・リズム・レコーズから『New Beginnings』(2022)でメジャー・デビューをはたして注目を集めました。全曲を自作する才能と、鍵盤までこなすマルチ演奏家の手腕を発揮した充実作でした。
そのデビュー作に続くこの新作は、アップデート感が増した内容の秀作です。前作同様、全曲の作曲と、ギター、ベース、サックスの三刀流演奏もさえわたり、自身の歌声も披露して、全力を傾けた自己ベスト作でしょう。
| 固定リンク