カテゴリー「ベスト3+1」の12件の記事

2023年12月29日 (金)

2023年のベスト3+1

2023_best

今年はパンデミックも終息に向かい、リモートでなくリアルなアンサンブルの録音作品が増えてきたように思います。

恒例とはいえ順位をつけるのはおこがましいけれど、個人的なヘビロテを基準に選んでみました。私の2023年ベスト3+1です。

① Andy Snitzer 『A Beautiful Dream
② Skinny Hightower 『Mind Over Matter
③ Euge Groove 『Comfort Zone
次:Four 80 East 『Gonna Be Alright

アンディ・スニッツアーは、鳴ったとたんに空気感が変わるサウンドが秀逸な作品。明るさが増した作風の変化も感じられて、今まで以上に好感度が高まりました。タイトル曲は出色の1曲でアルバムの価値を印象づけています。

スキニー・ハイタワーは、豪快なピアノ演奏がとにかく圧巻。発揮するエネルギーとグルーヴが、底知れない逸材を証明した作品です。

ユージ・グルーヴは、リズム・セクションとのリラックスしたアンサンブルを武器に、かつてないほどに吹きまくる隙のないフレージングに脱帽。熱量に加えて、この人らしいエレガンスが心地いいことこの上なしのキャリアでベスト級の作品。

続きを読む "2023年のベスト3+1"

| | コメント (2)

2022年12月25日 (日)

2022年のベスト3+1

Tempimagetnikra

今年はメジャー・アーティストの新譜が出そろった年でした。そんな中からベストを選ぶのも至難のわざですが、毎年恒例の私的なセレクトを次のとおり紹介します。

① リック・ブラウンの『Rick Braun』は、至福の味わいが残るまさにベストな作品。華麗なストリングスに、ハート・ウォーミングなブラウンの吹奏(特にフリューゲルホルン)がたまらない。新曲10曲はベスト盤に匹敵する佳曲揃いです。”ミドル・オブ・ザ・ロード”に徹したこのサウンドこそ、ずっと聴いていたいと思わせてくれます。

② レス・サブラーの『Tranquility』は昨年のリリースでしたが、今年やっとCDを手に入れて”宝物”になったアルバム。ギブソンのジョニー・スミス・モデルを”主役”にしたコンセプトが秀逸で、サブラーのオーセンティックな演奏がたっぷり味わえます。

 

 

続きを読む "2022年のベスト3+1"

| | コメント (2)

2021年12月30日 (木)

2021年のベスト3+1

今年紹介した作品の中から選んだ、個人的なベスト作品です。

 

 

  1. Dave Koz and Cory Wong 『The Golden Hour
  2. Tony Saunders 『All About Love
  3. JJ Sansaverino 『Cocktails & Jazz

次点 Gary Honor 『Momentum

 

世界のコロナ流行がおさまらない状況でも、多くのアーティストがリモートやワンマン演奏を駆使して作品を制作しました。

デイヴ・コーズとコリー・ウォンのコラボ作品は、貴重といえるスタジオ・ライブの熱量が沸く傑作。ウォンが指揮するサウンド・プロダクションと、コーズの弾けるサックスが有機的に共鳴した名演奏です。

いまやスムーズジャズのベース奏者は多士済々の趣きですが、トニー・サンダースはベース演奏はもとよりサウンド・プロデュースの才能に注目したいアーティストです。本作は、フロント楽器としてのベース演奏が躍動して、サウンド全体のグルーヴが発揮された充実作です。

JJサンサヴェリーノの作品は、緻密な編曲とトップ級のミュージシャンを集めて制作した才能の集積といえる作品です。バー・カクテルのコレクションをテーマにしたコンセプトも秀逸です。

ゲリー・オーナーの久しぶりの作品はリモートで制作されたようですが、グルーヴのドライブ感がリアルに迫る力作です。オーナーのパワフルなサックス演奏はテンションが上がります。

 

続きを読む "2021年のベスト3+1"

| | コメント (4)

2020年12月26日 (土)

2020年のベスト3+1

今年紹介した作品の中から、個人的なベスト作品です。

1. Nils 『Caught In The Groove
2. Blake Aaron 『Color And Passion
3. BoneyJames 『Solid
+1. Four80East 『Straight Round

ニルスのぶれないスタイルが頂点を極めたこの作品、「これぞスムーズジャズ」と聴くたびにうなずく曲ばかり。テクニックをひけらかせず、自然体で駆け抜けるグルーヴが充満した演奏が爽快です。

続きを読む "2020年のベスト3+1"

|

2019年12月21日 (土)

2019年のベスト3+1

今年紹介した新譜の中から選んだ、私のベスト3(+1)です。(下線は当サイト内の過去記事にリンクしています。)

1. U-Nam 『Future Love

ユー・ナムのスタイルを、総決算するような会心の作品。80年代のダンス・グルーヴと、ジョージ・ベンソンへのオマージュ、いずれも進化させて独自のオリジナリティを完成させた。途切れないグルーヴが続く全15曲、ボーカルを入れずにギター演奏を主役にした怒涛の熱量に圧倒される。

ファンキーなビートに、ポップなリフとダンス・グルーヴ、そしてスウィートでメロウなメロディ、多彩なサウンドを造り出した力量に感動する。多彩なテクを駆使する流麗なギター演奏は特筆に値する。ユー・ナムが、ベンソン・スタイルを超越したギター演奏家であることはもっと評価されていいと思う。

この作品の続編『The Love Vault: Future Love, Pt.2』が既にリリースされていて、ボーカル曲も入れた全12曲という内容で、これでもかのパワーが全開です。

続きを読む "2019年のベスト3+1"

|

2018年12月26日 (水)

2018年のベスト3+1

今年のベストな3+1作品です。

 

① 「Illuminate」Steve Oliver

スティーヴ・オリバーの、大ヒットした「Global Kiss」(2010)は、今でも私の愛聴盤だ。新作が出るたびに、「Global Kiss」の進化を期待して、聴いてきたアーティストである。スピード感のあるポップな楽曲、エキゾチックなメロディー、ギターの独特な音色とドリーミーなパッセージ、彼の音楽世界にはいつも魅了される。

ボーカルだけのアルバムを出したあたり、歌手の路線を行くのかと不安に駆られたけれど、この新作は久しぶりにインスト新曲だけで、満足度が高揚した作品だ。

ハズレなしの楽曲の素晴らしさはもちろん、特筆は、オリバーのギター演奏。ジャズ寄りのフレージンングも素晴らしい。ギタリストとしての評価も高まって欲しい。

続きを読む "2018年のベスト3+1"

|

2017年12月24日 (日)

2017年のベスト3+1

今年聴いた作品の中から、例によって「独断的」に選んだベスト3と次点の作品。

 

① 「Around the Horn」 Rick Braun

リック・ブラウンの作品は、アーバンなアレンジと、流麗なブラウンのペット・サウンドが、全曲に渡ってメロウに響き渡る傑作。前作「Can You Feel It」(2014)は、ビート全開のファンキーな作品だったけれど、今作はちょっとレイドバック気味のソウルフルでカッコいいブラウンが堪能できる。

サウンドの要は、ほぼ半数の曲に参加している、ジョン・ストッダート。彼が、曲の共作、キーボード演奏、ボーカル、プロデュースを担当したコラボが大正解。ストッダートは、ゴスペル系R&Bシンガーで、自身のソロ作品や、カーク・ウェイラムとの共演で注目される人。ストッダートの、ネオ・ソウル・フレーバーと、ブラウンのクールなペット・サウンドが、ブレンドされた極上のミュージック。タイトル曲は、ゲストのティル・ブレナーとインタープレイが鳥肌もののベスト・トラック。名作級のベスト作品。

 

続きを読む "2017年のベスト3+1"

|

2016年12月25日 (日)

2016年のベスト3+1

今年聴いた作品の中から、独断で選んだベスト作品です。

 

1. ボブ・ボールドウィン 「The Brazilian-American Soundtrack」

近年のボールドウィンは毎年のように新作を発表して、ますます脂がのった活動は精力的。

今年の新作は、オリンピック・イヤーにブラジルをテーマにした作品。ニューヨークでの演奏セットを対にした企画も秀逸な内容。ほぼ2時間半に及ぶ全26曲のボリューム、全曲クオリティの高さは圧巻で感動の力作。

ジョー・サンプル、ジョージ・デュークら巨匠に勝るとも劣らない、現役のプレイヤーとして突出した才能を聴かせてくれる。

続きを読む "2016年のベスト3+1"

|

2015年12月25日 (金)

2015年のベスト3+1

今年聴いたディスクからの独断的ベスト3+1です。

 

① ヴィンセント・インガラ 「Coast to Coast」

② ブライアン・シンプソン 「Out of a Dream」

③ ジョナサン・フリッツエン「Fritzenized」

次点:ピーセス・オブ・ア・ドリーム「All In」

4作品は、どれも甲乙つけがたい優秀作。アダルト・コンテンポラリーで、ソフィスティケートなメロディー、R&Bテイストなビート、インストルメントの魅惑的なアドリブ・フレージング、アンサンブルのグルーヴ。何と言っても、いずれの作品も、ポップなアレンジメントで、聴いていてワクワクするし、まさに、スムーズ・ジャズの王道スタイルと言っていい「名作」の4枚。

続きを読む "2015年のベスト3+1"

|

2014年12月25日 (木)

2014年のベスト3+1



今年聴いたディスクからのベスト3、

① リック・ブラウン「Can You Feel It」:ダンシング・ビートにホーン・セクションとポップなメロディー、三拍子が揃って、八面六臂なリックのトランペットがたまらない、完成度の高い作品。デイブ・コーズとリックがチェイスする「Get up and Dance」はベスト・ソング。こんなにクールな曲をフェイド・アウトするなんて、本当に酷だなあ。

② マイケル・リントン「Soul Appeal」:リントンのサックスが、サイコーにソウルフルな傑作。のっけから最後までパワフルなリズムも息をつかせない。R&Bのフォーマットで展開するリントンの吹くフレージングは、テクもさながら、パッションがびんびん伝わる素晴らしい演奏。サックスとリズム陣のインプロビゼーションの応酬は、コンテンポラリー・ジャズとしても秀作。ケニー・ラティモアがゲストで唄う「Gonna Love You Tonite」は、最高にクールなベスト・ソング。ライブさながらのソリッドな録音も秀逸。

③ エド・バーカー「Simple Truth」:エド・バーカーのデビュー・フル・アルバム、ほぼ1年前のリリースだから、時間が経ってしまって、ちょっと分が悪いけれど、バーカーの健康的でワクワクするサックスとヴァイブレーションに軍配を上げたい秀作。最近、バーカーは活動拠点をアメリカに移したとか。次のアルバムあたりでブレークするかな。デイブ・コーズの強敵になりそう。

続きを読む "2014年のベスト3+1"

|

より以前の記事一覧